イベントとは

今まで、アプレット領域にGUIコンポーネントを表示させてきました。
でも、それはあくまでただ表示させていただけです。

GUIコンポーネントの最大の魅力はそれらのコンポーネントにいろいろな処理をさせることです。
たとえばボタンのコンポーネントをクリックしたら何かの処理を行わせたりします。
それらのことをイベントといいます。

まずは、イベントの概念から見ていきましょう。

イベントの概念

イベント(event)の概念をボタンのコンポーネントを例で説明します。

たとえばボタンに対してクリック(アクション)されるとこのボタンに今クリックされましたという情報が送られイベントが発生します。
また、イベントが発生したGUIコンポーネント(ここでは、ボタン)のことをイベントソースといいます。

イベントの種類

イベントの種類はたくさんあります。
それらのイベントはすべてjava.awt.eventパッケージに含まれていますので
イベントを行いたいときは必ず、java.awt.eventパッケージをimport宣言しなければいけません。

イベントの種類には以下のようなものがあります。

イベントソース
アクション
イベント
ラベル フォーカスを他のGUIコンポーネントに移す FocusEvent
ラベルをクリック ActionEvent
マウスで操作 MousEvent
ボタン フォーカスを他のGUIコンポーネントに移す FocusEvent
ボタンをクリック ActionEvent
マウスで操作 MousEvent
テキストフィールド [Enter]を押す ActionEvent
フォーカスを他のGUIコンポーネントに移す FocusEvent

インプットメソッドを使ってテキスト入力する

InputMethodEvent
キーボードから入力する KeyEvent
マウスで操作する MouseEvent
テキストを変更する TextEvent
テキストエリア フォーカスを他のGUIコンポーネントに移す FocusEvent
インプットメソッドを使ってテキスト入力する InputMethodEvent
キーボードから入力する KeyEvent
マウスで操作する MouseEvent
テキストを変更する TextEvent

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イベントリスナー

イベントは発生させるだけでは何も起きません。
発生したイベントを受け取るようにしなければいけないのです。
イベントを受け取る処理を行うのがイベントリスナーです。イベントリスナーはイベントの種類によって異なります。
イベントリスナーがGUIコンポーネントに登録しておきイベントが発生したら
GUIコンポーネントは自分に登録されているイベントリスナーに対してイベントを通知します。

イベントリスナーもすべてjava.awt.eventパッケージに登録されています。

イベント
イベントリスナー
ActionEvent ActionListener
FocusEvent FocusListener
InputMethodEvent InputMethodListener
KeyEvent KeyListener
MouseEvent MouseListener
MouseMotionListener
TextEvent TextListener

また、イベントリスナーはインタフェースとして定義されています。

イベントを処理するメソッド

イベントリスナーがイベントを受け取るとイベントリスナー内で宣言されている抽象メソッドが呼び出されます。
そのメソッドをイベント処理メソッドと呼びます。
またひとつのイベントに複数のイベントメソッドが定義されている場合は、
どのイベントタイプでどのイベントメソッドが呼び出されるかを決まっています。

ここでいうイベントタイプとはイベントの種類でさらに細かく分類されたものです。

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