アプレットとは

JavaアプリケーションとはOS上で直接動作するものでした。
しかしアプレットはWebブラウザ上で動作します。

アプレットプログラムの作成手順

  1. Javaファイルの作成
  2. HTMLファイルの作成
  3. Javaファイルをコンパイルする
  4. アプレットビューアでHTMLファイルを開く
  5. または直接HTMLファイルを開く

まずは簡単なアプレットを作成してその後にプログラムの解説を行いたいと思います。

サンプルプログラム(Applet1.java)

//java.appletパッケージをimport
import java.applet.*;
import java.awt.*;
//アプレットは必ずAppletクラスを継承
public class Applet1 extends Applet{
    //アプレットにはmainメソッドは要らない
     public void paint(Graphics g){
     g.drawString("はじめてのJava入門",35,50);

    }
}

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HTMLファイルの作成(Applet1.html)

<html>
  <head>
      <title>アプレット1</title>
  </head>
   <body>
<h1>はじめてのアプレット</h1> <applet code="Applet1.class" width="200" height="100"></applet> </body> </html>

プログラムをコピーする場合すべて選択をクリックしてください。

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Applet1.javaファイルの解説

  1. アプレットを作成するには、Java.appletパッケージのAppletクラスを拡張したクラスを宣言しなければいけません。
    したがってjava.appletパッケージのimport宣言が必要になります。
  2. アプレットはhtmlファイル内で必ず<applet>タグの属性で指定されている アプレット
    をWebサーバーに要求し要求されたアプレットがWebサーバーから送信され実行されます。
    つまりアプレットは必ず外部からアクセスされます。
    したがって必ずクラスにはpublicで宣言してやらなければいけません。
  3. アプレットとアプリケーションの大きな違いはアプレットはmain()メソッドを必要としないことです。
  4. ここでは今回Appletクラスのpaintメソッドpaint(描く、塗る、彩色する)を定義しています。
    このメソッドはアプレットが呼び出されたときにアプレット領域に表示されてくれます。
  5. paint()メソッドの引数にはjava.awtパッケージに属しているGraphicsクラスを定義しています。
    したがってjava.awtパッケージもimport宣言しなければいけません。
    このクラスは画面に描画する機能をまとめたクラスです。
  6. ここでは、GraphicsクラスのdrawString()メソッドを使っています。
    このメソッドは文字列を書くメソッドです。
    メソッドの引数には("はじめてのJava入門",35,50) です。

    この引数の説明をします。

    簡単に言うとアプレット領域にはじめてのJava入門を
    左上隅にX座標に35 Y座標に50の場所に表示するようにしています。

Applet.htmlファイルの説明

Applet1.htmlでは、基本的に<applet>タグを利用してアプレットをWebサーバーにcode=""で指定された
Applet1.classを要求しています。
その後にある属性width と heightはアプレット領域のサイズ指定になります。

イメージ図

今回のAppletをイメージ的にはこんな感じになります。

プログラムの作成が出来たらApplet1.javaファイルをコンパイルして、アプレットビューアでHTMLファイルを開いて見たいと思います。
アプレットビューアについては次で説明したいと思いますが簡単に説明しますと、
アプレットを見るためのJava開発キットのコマンドです。

使い方はコマンドプロンプトに

appletviewer HTMLファイル で指定してやります。
実際に次のページでアプレットの実行を見ていきます。 ページのトップへ戻る